夫婦で打楽器プレイヤー

演奏会雑記 『ドイツ旅行記』

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ドイツ旅行記 【 序章 】ド、ド、ド、ド、ドイツゥ!!??

某月 某日
それは、ある1本の電話から始まった。
プルルルル。(電話の呼び出し音)
だんな:「はい。工藤です。」
村田さん:「もしもーし。村田です。ちょっとエキストラで出て欲しい所があるんだけど。」
だんな:「はいはい。いいですよ。で、どこのバンドですか?ヤトミウインドですか?」
村田さん:「いやぁ~。ちょっと遠いんだけど・・・」
だんな:「え?常滑方面とか?」
村田さん:「いや。ドイツ。」
だんな:「はぁ??」
村田さん:「ドイツ。」
だんな:「えぇー!ド・ド・ド・ドイツゥ!!」
村田さん:「9月12日からなんだけど・・・」
(以下中略)



だんな:「分かりました。おもしろそうなんで考えておきます。」
そう言って電話を切った。
その日の夜、あねごと相談した結果、こんなチャンスは一生に一度あるかどうかって事なので引き受ける事に。
さて、それからが大変。
会社に長期休暇は可能か確認したり、通帳と相談したり。(家のローン、楽器の荒買いなどで家計は火の車だから・・・)

当然、練習も参加しなければいけない。ドイツで「ぶっつけ」ってのは怖いしな。
代表の小嶋さんへメールで連絡をとり、色々と確認することに。

まず、気になったのが、なぜドイツなのか?という事。
数年前、名古屋祭りのイベントの一環としてドイツのバンドを招いたそうだ。
通訳やホームスティ先として「ヒッポ」という外国語を楽しむ団体(?)が受け入れてくれたらしい。
名古屋祭りは大成功に終わり、ドイツのバンドの人たちは大変喜びで「ぜひ次回はドイツで」という話になったそうだ。
そこで、その話が名古屋市の「アーデン」という店のマスターの所に行き、どこかいいバンドは無いか?という話に。
その時、その話を聞いた小嶋さんが「ウチのOBバンドならしっかりしてますよ。」と話し、ドイツ行きが決定したそうだ。

なるほど。おおよその事の成り行きは理解できた。

で、なぜ私達に声が掛かった?
そのOBバンドは打楽器の人数が不足していたため、あちこちに出演依頼をお願いしたのが、なかなか都合の良い人が見つかず 巡り巡ってヤトミウインドの村田さんの所へ話しが来たみたいだ。
「そういう物好きは工藤が適任。」と村田さんの中では完結していたのだろうか?
そういう訳で、私達の所に話が来たようだ。

次の疑問。どのような団体(バンド)なのか?
バンド名は「旭野ブラスオーケストラ」
愛知県尾張旭市の旭野高校吹奏楽部のOBが集まった「旭野ブラスOBバンド」の人たちが中心のバンド。

次の疑問。ドイツの何処に行くの?何の祭り?何処に泊まるの?通貨は?
ドイツのグリマという町が市制800周年を迎えるので、大々的に祭りを開催。
その吹奏楽イベントに招待されたそうだ。
旭野バンドは宿舎に寝泊りする予定・・・だったが、ホームスティに変更。
おぉ!ホームスティ初体験である。
他の人は「どうしよう・・・」とか「言葉の問題は・・・」とか心配しているらしい。
しかし、私は「なんとかなるでしょう!!ジェスチャーで充分!!」と超楽観的考え。
気分は国際人!(笑)
通貨はドイツマルクが妥当とか。ユーロも使えないことは無いらしい。
じゃ、ドイツマルクで決定だな。

よし!これで必要な情報は整った!(と思っている・・・)
これで完璧だぜ!(根拠のない自信)

その後、初めての練習に参加。
初めてのバンドって何か緊張する。
OBバンドという事もあり「はたして部外者の私達は受け入れてもらえるだろうか?」
と言う気持ちが強かったが・・・
参加してみて、何も心配する事は無かった。
快く受け入れてもらい、すぐに仲良しになった。
打楽器の長谷川さんは同じパートという事もあり色々話した。
私達も旭野ブラスOBか?という気持ちになってしまうぐらいだ。

ただ、練習場所が片道2時間半、往復5時間という遠い場所。
高速を走れば往復4時間ぐらいにはなるのだが・・・こんな所で無駄なお金は使ってられない。
おかげで、4回の練習しか参加できなかった。
演奏する曲の感じは、大体把握んだけど、かなりヤバイ状態。
う~ん。大丈夫なんだろうか?と不安な気持ちを抱えたまま旅立ちの日は近づく。
あ・・・ドイツ語勉強した方がいいかな。やっぱり。・・・

第1章へ続く・・・

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